ITの自動化とは?

DXの課題解決のひとつ「IT自動化」で生産性は向上するのか?

日本の産業は、バブル崩壊後の長い低迷から脱却できず、近年の激しいグローバルコスト競争のもと、付加価値総額減少、利益率低下、雇用減少など、様々な課題が指摘されています。

また、コモディティ化(顧客からみて「どの会社の製品やサービスも似たようなもの」に見えるようになった状況)による競争力低下が進み、国内生産の縮小や空洞化を招き、勢いに陰りがでてきています。さらに、生活者の多様化に伴い、必要な価値を必要なヒトへ必要な時に必要なだけ提供する変種変量生産への変革や対応を迫られてもいます。

総務省では、日本の生産年齢人口は1995年から減少、2060年には半減と予測しており、企業では人材確保が急務であり、競争力強化が求められています。
つまり、人材は減る一方だが、生産性は向上しなければならないという矛盾も発生しています。

IT自動化が遅れる要因

ServiceNow Japanの調査によると、業務の自動化導入については42%(世界平均57%)が導入、デジタルスキルに関しては20%(世界平均6%)が備えていないとの結果になっています。

懸念材料としては以下の通り、失業することよりも、変化を恐れていることが明らかになった調査結果でした。

  • 自動化によって仕事のやり方を変える必要性がある:日本45%(世界平均33%)
  • 自動化によって新しいスキルやプロセスを習得する必要性がある:日本44%(世界平均37%)

さらに、企業や業界特有の体質や制約に課題がある場合や、複雑に絡まっているシステム構成や費用対効果が見込めないなどの理由もあげられますが、このままでは、超過労働の危険性も高くなります。

IT自動化導入のポイント

自動化導入のポイントは以下のように大きく2つあります。

  • 何のために自動化を行うのかを明確にする
  • 運用の事前シミュレーションを行う

しっかりとした軸(何のために行うのか)が明確になっていれば、ぶれることなくプロジェクトを円滑に進めることができます。またプロジェクトの進捗状況に問題があってもすぐに立ち返ることができます。「業務効率化」が最大の目標であることが多いと思いますが、「誰が」「どの業務を効率化したいか」「どのようなワークフローを構築したいか」などを想定します。

自動化を導入する際に新たなシステムを導入することと思いますが、事前のシミュレーションを実施することで、コスト過多にならないはもちろん、現場の混乱(使いづらい・思ってたのと違うなど)を回避することができます。

まとめ

ITの自動化は、あらゆるシステムが生まれてきた時からの課題であり、今後も悩みの種であり続けるかもしれません。この課題については現場の担当者や情報システム部門のものだけではなく、経営層も含め解決に取り組む必要があります。

つまり、一部の業務効率化が、少しずつ全体の効率化につながることで、コスト競争からの離脱や新しい製品・サービスや、商品などの開発・提供、エクスペリエンス(体験)の創出など、様々な可能性が高まります。

さらに、企業の価値やブランドの向上だけではなく、取引先やクライアント、生活者にまで恩恵を受けることを秘めています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

総務省|令和2年版 情報通信白書|社会課題とICT導入事例

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r02/html/nd121220.html

ServiceNow Japan、業務自動化に関する国際調査結果を発表

https://www.servicenow.com/jp/company/media/press-room/global_automation_survey.html