いつも同じ人に話しを振っていませんか?
会議中、参加者からの発言がなかったり、無言の圧力に耐えきれず的外れなコメントがあったり、進行そのものが遅延したりすることがあった場合、ファシリテーターのあなたはついつい「同じ人」に話しを振っていませんか。
何とか会議そのものは進み、議題の解決や今後のアクションにまで落とし込むことはできますが、それは果たして「合意形成」が取れていると言えるのでしょうか。
「参加者全員を理解させる」ことが「発言のしやすさ」につながる
ファシリテーターのあなたは、会議の進行中に「今何について話しをしているのか」を「参加者全員に理解」をさせていますか。
「会議中発言がないから時間がもったいない」と、その方に二度と話しを振らないというのはファシリテーターの思い込みが非常に高い可能性があります。
「思考に時間がかかる」「話の論点がズレている」などが要因となっている場面が数多く見受けられからです。この場合「質問の本質は変えず異なる角度で質問をする」や、その方(発言がない参加者)の「サポート役にアシストしてもらう」など、まんべんなく意見を聞き出すスキルがあれば解決できます。
「次は○○〇についての議題です。」や「今の□□□さんの発言は○○〇の△△△ですよね。」と話すことで参加者たちの「そうだったのか」と理解度は上がり、議論が深くなり合意形成も取りやすくなります。
「バラエティー番組の進行」に注目しましょう
例えば、コーナーが始まるごとに「さあ、次は○○〇の△△△の時間です。」と進行役の方が話すことで、視聴者は「今、○○〇のコーナーだ」と理解できますし、「□□□さんの○○〇の△△△はこういうことですよね。」と進行役の方が話すと、他の出演者の方々が頷く「同意」をしていたり、「いやいや今の△△△は○○〇でしょ。」と話しが膨らむことで、視聴者は「そのコメント面白いかも」と発見できます。
つまり、参加者全員を理解させるために「今何について議論しているのか」を明確にし、発言者の意見を「繰り返し確認する」ことで議論が深まります。また時には「いかがでしたか?」とここで「いつもの同じ人」に意見を求め纏めたり、次の議題に進めるアクションを起こせば良いのです。
一朝一夕にはできないものです。ファシリテーター役は固定し育てていきましょう。